2008年11月5日水曜日

葬儀場からのアンケート依頼

  故実母の葬儀を行った葬儀場からアンケート依頼が届いた。最近、TVのワイドショウで「福岡県は、葬儀場の数が全国一多く、葬儀場の激戦区」「葬儀事前相談所という商売もある」と紹介されたらしい。このアンケートも、この報道と関係があるのかもしれない。
  6月上旬に実母は、一時呼吸困難に陥ったことがあった。「今日・明日が峠になるかもしれない」と思い、あわててある葬儀場に相談に行ったが、その後、持ち直して8月下旬に逝った。このアンケートに回答はしていないが、当時のことを思い出しながら下述する。
  ① 葬儀を行う前に事前相談をしたのは1社のみだった。ここに相談に行ったのは、知人から「サービスがよい上に他社より安価」と勧められ、実母の家から近く交通の便もよいこともあった。友の会に入会したのは、すぐに葬儀になるかもしれないという焦りもあったが、応対してくれた受付の女子社員や担当した男子社員の説明のさわやかさやマナーのよさが気に入って、ここなら安心して葬儀の手配を頼めるのではないかと思ったからだった。
  ② しかし、いざ葬儀となったときは、この男子社員とはイメージの違う男子社員が担当されたので戸惑った。
  a. 実母が死亡した日は、葬儀場が他の人の葬儀で埋まっており、通夜法要は翌日に営むことになった。遺体を病院から実母宅に運んだ後、葬儀費用の見積もりを算出し依頼した。その後、直ちに当方で取引にある生花店に連絡して、会場内に多くの生花が並ぶように手配した。そころが、その翌朝、担当社員が「昨日、言うのを忘れていましたが、友の会員の3万円の金券は生花一対に使いますので、その生花に下げる名札には誰の名前を書きましょうか」と電話で聞いてきたので当惑した。見積りの段階で、そのことを教えてくれれば、生花1対分の費用が浮いていたからである。友の会入会日にその説明があっていたのだと思うが、それから約3か月経過しており、当日の心の動揺もあり、その頃聞いた内容などは思い出せなかった。担当者に、見積もりの時点で、改めて説明してほしかった。
  b. さらに今度は、喪主以外の親族がたくさんいる前で、考えなしに「友の会に入っておられますので金権で準備した生花は、孫一同と書いておきましたから」と口にされた。そのため、居合わせた人たちから「友の会にいつ入ったのですか」「死ぬのを待って準備していたのですか」などと言われ、言い訳をしなければならなくなった。
  c. また、続けて、「皆さん、葬儀の朝のお斎はつき物ですから、できるだけ多くの人たちが故人と最後の食事をされてください、必要人数分手配しますので各家族の人数を申し出てください」と言ったので、それぞれが勝手に人数を増やし、手伝いも何もしない人たちまでが大勢押し寄せることになった。事前に担当者に、「葬儀費用一切を私が出すから他の人たちには費用に関わる話をしないこと」と念押ししていたのに、喪主に相談もなしに口にされたので閉口した。
  d. 葬儀の後のことを聞かれたので、「この家を売却する予定もあり、今後の法事は、この家以外で行うことになるでしょう」と言ったら、「いや、初盆と一周忌は、お母様の思い出の詰まったこの家でしてあげるべきです」と断定的に言われた。良かれと思って言われたのだとは思うが、そこまで他人の家のことに口出しをすべきではない。
  ③ 病院で死体を乗せた車が、実母の家に到着したとき、坂道での回転を誤り、車の後部ボディを門塀にあて、一時、車を動かせなくなった。その間、死体を車から降ろすこともできず、はらはらさせられた。運転技術が未熟な社員に運転させる配車の仕方にも疑問を感じたが、まだ葬儀の始まる前のことだったので、この後の葬儀全体の進行に支障が出る前触れではないのかという不安が心を過ぎった。
  ④ どうも人が死ぬ日や時間帯は決まっているのか、実母が死亡した日時は陰陽道の暦には引き潮の時間帯とあった。このとき死亡した人たちが多かったのか、近くの葬儀場も満杯状態になっていた。この葬儀場も葬儀が重なって会場の余裕がなく、葬儀場のスケジュールに合わせて、時間を這うように仮通夜、本通夜、告別式、火葬、初七日法要をさせられたような感じで、時間に追われあわただしかった。
  ⑤ 通夜法要の後、葬儀場で一泊(仮眠)したが、夜間の葬儀場内の照明は、明るくてよかった。ただ、祭壇に置いてあった焼香用の香が湿気ており、折った線香の上では燃えにくかった。葬儀時間以外は、香入れに蓋をしておく等をしていた方がよいのではないのかと思った。
  ⑥ サービス提供は、支払った料金に対比しどの様に感じたか?…。担当者から「他社に比べて安価」と強調されたので、他社のことはまったく知らないが、そうなのかとは思った。それでも一時に高額の葬儀費用を支払うのだから、担当者によってマナーに差がありすぎるのは感心しない。スタッフの教育には万全を尽くしてほしいと思った。
  ⑦ 親族に某新興宗教の信者が多く、通夜でも告別式でも初七日でも、儀式の最中には会場ロビーにたむろしていても式場内には入らない、線香は立てない、拝まない、火葬場に行っても骨も拾わない。それなのにお斎とか精進揚げとかの食事の時間になると大挙して押しかける。私の常識では理解できない人たちである。実は、こういう事情もあったので、事情のわからない担当者に、皆の前で「お斎にはたくさん参加して」というようなことは言ってほしくなかったのだった。
  ⑧ 事前に友の会に加入したので、会場のスケジュールが詰まっていてもここでしなければならないと、心に枠をはめてしまった。この葬儀場は、平屋で利用しやすかったが会場が少なく(小会場は狭すぎる)、葬儀が重なったときは過密スケジュールを余儀なくさせられる。これからは高層階の会場も必要かも知れない。そのためには、対応できるだけのスタッフも必要となるので、予め教育した臨時社員(高齢者可)等を登録し、必要に応じて召集するというような制度の検討も必要になるのではないかと思った。 

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