2008年3月16日日曜日

「徳川家康と三人の女」・若村麻由美の若さなど

  KBC(3/15)TVで「徳川家康と三人の女」を観た。
  このドラマで家康(松平健)とかかわった三人の女とは、①築山御前(高島礼子)と②朝日(若村麻由美・右画像公式サイトから転写)、③淀君(星野真理)であった。
  この三人について少し触れると、第一正室であった築山御前は、今川義元の姪で、それが災いして織田信長(中村敦夫)の命により浜名湖畔で自害した。
  第二正室の朝日は、豊臣秀吉(片岡鶴太郎)の妹で、秀吉による家康懐柔策の道具として人質同然に家康に嫁がされ、後に京都聚楽第で病死した。
  そして淀君は、関が原の戦、大坂冬の陣、夏の陣と三度、家康に戦いを挑み、敗れて大坂城で自害した。いずれも戦国の時代と徳川家に翻弄され不幸な最期をたどった女たちであった。
  ドラマの筋はともかくとして、若村麻由美(41歳)ファンとして、このドラマを見逃すわけには行かなかっただけのこと。彼女は、離婚後も年齢に見えぬ若い役をこなし続け、その演技にはいつも惚れ惚れしている。この女優の出ているドラマを見るたびに故養母のことを思い出すが、朝日役の顔立ち容姿を見ていても、やはり40歳代のときの故養母に似ていると思った。
  彼女は、NHK大河ドラマ「篤姫」で、皇女和宮の母役での出演も決まっており楽しみにしている。蛇足だが、私は、若村麻由美、戸田菜穂、南果歩ら三人の女優が出演するTVは、HDDに録画してでも見逃さないようにしていることが多い。
  また、このドラマでは、家康が進軍するときに立ち並ぶ「厭離穢土欣求浄土」の大将旗の波がやたら目に付いた。
  この「厭離穢土欣求浄土」については、たまたま掲載した「ちりとてちんで地獄に咲くたんぽぽ(3月9日ブログ)」にのなかに若干触れていたが、この言葉は、平安時代に源信(恵心僧都)が著した「往生要集」のなかに出てくる、阿弥陀浄土(極楽)の世界を願う浄土教の教えを現している。
  家康は、この世(穢土)に平和な浄土の世界を造るためには、その障害となるものは取り除かざるを得ないと考え、その世界を造るために阿弥陀仏の加護を願ってこの旗を大将旗として掲げたのかもしれない。それを物語るように、「元和偃武」といわれる元和元年の大坂夏の陣を最後に戦乱が止み、その後、明治維新の動乱を迎えるまで、徳川300年の太平な時代の到来の礎をつくった。

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