2007年12月23日日曜日

「まねき」と松竹梅

  今日(H19.12.23)の毎日新聞「ひと」欄に、川勝清歩(かわかつせいほ)さん(74)=(故竹田耕清さんの弟子)に関して次のことが記載されていた。
  「京の師走を彩る南座の『吉例顔見世興行』(26日まで)。劇場正面の『まねき』には、出演する歌舞伎役者の名前がずらりと並ぶ。すき間なく客で埋まるよう、長さ180cm、幅33cmの板いっぱいに独特の丸みを帯びた勘亭流の文字を躍らせる。書く前に、すずり代わりのすり鉢に注ぐ猪口(ちょこ)2杯の酒はお清めだ。書き損じなど一度もない」
  この記事には酒の銘柄が記されていないが、「松竹梅」と聞いたことがある。この酒は、まさに清めのお神酒であり、お神酒を付けた筆を持つ手は神の手となる。「まねき」の文字に書き損じなど起きないのは、神の手で書かれているからであろう。
  私が、神仏の参拝や供養に使用している酒は、「月桂冠」徳利形ワンカップ瓶を使うことがあるものの、使用後、その空き瓶に「松竹梅」を入れて使うことが多い。「まねき」で同じ銘柄の清酒を神の清めの酒(お神酒)として使っておられることが分かりうれしい。やはりお神酒としては最適だった。

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