2007年5月20日日曜日

お教や賛美歌は短調音楽

平成19年5月2日「修験道60号)」着
 田中利典氏の特別講演「修験道に学ぶ子育てのありよう」のなかで現代音楽は、コマーシャルソングにいたるまですべて長調で作られており、短調がまったくないので、それを聞きなれている子供たちは、幼児にいたるまで、短調で構成されている日本の子守唄には馴染まないばかりか拒否するという。そのため人間の悲しみや愛情の念などの感性を育てる短調的な情緒に欠ける子供たちが育っているというくだりは、何か納得できるような気がした。賛美歌とかお経などの宗教音楽は全部短調に起因する音楽だという。
 そうしてみると小さいときから般若心経を覚え仏壇で称えることができる子供や、基督教系の幼稚園や小学校で賛美歌に馴染んでいる子供たちは、きっと情緒ある子供に育つと思う。ぜひこういう情緒ある人たちがこれからの社会のリーダーになって行くことを望みたい。
 今社会を見渡したとき、経営者や教育者と言われる人たちの中にも人としての情愛や情緒に欠けているのではないかと思える人がいる。その人たちは、心底から一生付き合える人ではなく、決して人々からいつまでも尊敬され続けることはないと思う。ひょっとしたら長調で育った人たちなのかもしれない。
 正見行脚を行じる人たちは長短兼ね備えた人であってほしい。神仏は短調的な感性の持ち主に宿り、意義ある人生を全うできるように導いて行かれると思う。

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