2007年5月19日土曜日

「上高場大藤」満開の香華

平成19年4月30日のこと、本尊祠等に大祭成就御礼行(5人)
 「観音堂」
 壇の端に「奉納品一覧表」が透明のビニール袋に入ったままの状態で置かれていた。壁に画鋲で止めていたものだが、地元の人が外れているのに気づいてそこに置いてくれたのだろう。ありがたいものだ。この用紙に、奉納品の書き込みをするたびに毎回、画鋲を外し止めなおしていたので、板壁に画鋲の針穴がたくさん付いていた。外れたのは、もっと貼り方の工夫をしろということなのだろう。いったん持ち帰り、PCで打ち直して、次回行くまでに貼り方の研究をしておくことにした。
 花瓶の花は、今日上げられたもののようで美しく、まるで私たちの参拝を待っておられたかのように思えありがたかった。お神酒を上げ「4/22大祭成就の御礼」勤行を行った。お神酒は、本尊祠参拝後、周囲にまいた。
 「本尊祠」
 大祭前に参拝したとき祠の前で地表に頭をもたげようとしている竹の子2本が目に付いたが、既に折り倒されていた。地元の人が処分されたのだろう。お供えとしての役割が済んだということである。
 祠では、終始強風が吹きつけていたので、灯明は立てず、お神酒を上げ「4/22大祭成就の御礼」勤行をした。しかし、参拝を終えお神酒を周辺にまき、道路に戻ったらまったくの無風状態だったのでとても不思議な感じがした。門番犬は、吠えてはいたが、敷地の奥に座ったままだった。歳も重ねてきているからなのだろうか。
 「松峡宮」
 鳥居をくぐり左側の天満宮社後方にある「天神祠」や「道祖神碑」などを久しぶりに参拝した。天神祠内の木造2体の御神像は風化が進み痛ましい。
 石段を登り松峡宮拝殿に上段してお賽銭を上げ、今年初めて参拝した。広瀬宮、田神祠にも参拝した。田神祠は扉に亀裂が入って前方に傾き危険な状態になっていた。その前方の通路は一部崖崩れしてビニールシートが被せてあったが、同所にかかる拝殿の地盤も緩んでおり、その上の拝殿の屋根瓦などもずれているようだった。
 「上高場大藤」
 帰路、途中で食事をしていたら、まだ見たこともない上高場大藤が浮かんできた。この大藤は、松峡宮末社の上高場大神宮境内にある。今、季節的にこの大藤が満開ではないかと思い、それを松峡宮の神が教えられたのだと感じ、急遽行ってみることにした。
 今戻ってきた道をまた引き返し、松峡宮からから国道を横切ってまっすぐ行けば良かったのに勘違いして下高場を回り、かなりの遠回りをしてしまった。この勘の鈍りが照見行脚(若しくは正見行脚)から遠ざかっている証かも知れない。それでも、しかるべく到着することができたのは、やはり神の御加護あってのことだと思う。
 樹齢100年以上といわれる藤の大幹から伸びる多くの枝に垂れるように咲くたくさんの藤の花が満開で美しく、あたり一面に何ともいえない甘い香りが漂い癒される思いがした。樹木から発散される霊気をたくさん浴び、身体が浄化されていると感じた。やはり、神々がここに誘われたのであった。このような満開のときに運よく行き合わせることができ、樹霊の気を大いにいただくことができたのは、神の導きがあってのことだと思う。
 そのなかで大神宮にお賽銭を上げ参拝、境内の中国天神社にも御挨拶をした。同天神社内に数体の木造神像が安置されていた。こうしてきちんと整備して安置されていると、前述の天神祠のなかの御神像のような風化は防げるのにと思った。
 後になってわかったことだが、勘違いして下高場を回ったと思っていたことは、そうではなく下高場の観音様を迎えに回ったということだった。そういえば、観音堂の前を通って行った。まだまだ神々がされる導きは、それとすぐに気づかないことが多い。

0 件のコメント: