平成19年4月15日。知人らと雑談の中で、みのもんたの「にっぽんミステリー(日テレ)」の話が出て志賀海神社の話になった。誰かが「志賀のお神様は海神で荒く怖い神様でお姿を見せないために、夜中の真っ暗ななかで笛や太鼓だけで御神幸を行うのだろうか」と言った。
「そうしてみると志賀海神社の巫女さんが老婆と言うのも何か通じるところがありますね」、「若い巫女では怖くて勤まらないということですかね」、「怖いと言ったら、極端に不浄を嫌うお神様だといいますから、それを破ると怒られるのですよ」と会話は続く。
確かに島には不浄を嫌う風習があるそうだ。たとえば、葬式を出した家は棺桶を持って参道を横切ってはいけない。また近所の人がお悔やみに行っても御霊前をそっと置いてすぐに逃げ帰るなど。
ある人が子供とき、参道で小便をしているところに練習中の流鏑馬の矢が飛んできて、矢に小便をかけてしまった。その人は、その後、何度も死ぬような経験をして志賀島を出て行くことになったという。
また、祭典のとき宮司が放った流鏑馬の矢が島外から見学に来た子供の額に当たった。その子は病院に運ばれ異常はなかったが、後でその子の家が葬式を出した直後だったことが分かったという。不思議な話があるものだ。葬式を出した家の人たちは、少なくとも1年間は不浄があけるまで、神社に行くのは慎んだ方がよいと思う。
私は、志賀海神社にも随分と行っていない。この日、志賀海神社の話が出たのは縁のある境内末社の神にお参りに来るようにと言われているのかも知れない。この参拝も照見行脚の道筋の中にあるのではないかと思う。
※画像は、志賀海神社楼門、http://www.sikanosima.jp/shikaumi-shrine/index.html
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