2008年5月22日木曜日

村上元労相、吉野山で断髪

  村上正邦元労相は5月15日東京拘置所に収監されたが、その直前に奈良県吉野山で断髪されたという。
  政治評論家山本峯章のデータファイル(5/20)によると、「印象に深く刻まれたのが、かつて後醍醐天皇の皇居がおかれた吉水神社での村上先生の断髪式であった。…村上先生は、・・・泰然としておられた」とある。  
  また山崎行太郎の毒蛇山荘日記によると、「村上先生は、収監を前に、穏やかに、しかし信念をもって明鏡止水という言葉で、あるいは千日回向を目前にした山伏の心境に託して、今の自己を語れる・・・政治家としての懐の深さ、その政治哲学の深遠さ、人間的な大きさを感じさせられた。」と述べられている。
  吉野山は、修験道・神仏習合の蔵王権現をいただく金峯山修験本宗の総本山金峯山寺(国宝蔵王堂)を擁し、南北朝時代に後醍醐天皇の南朝皇居が置かれた山であり、国体を論じる村上氏が断髪するには相応しい地だったと思う。きっと氏は、今回の禊を経て、吉野山の神仏の御加護をいただけるだろう。
  断髪式をされたという吉水神社は、私が修験道の修法修行をした別格本山東南院研修道場前の奥まったところにあり、吉野山の上・中千本桜を眼下に鑑賞する絶景(一目千本)の地でもある。私は、吉水神社門前の民宿新富を定宿にしたこともあった。
  日本再生一滴の会ブログによると村上氏は、昨年6月にも吉野山を訪ねておられる。そのとき哀愁をこめて詠まれた葉桜の歌があり、吉野山を深く愛されていることがわかるので、ここに転記させていただく。
   「葉桜や緑芽を研ぐ雨あがり」
   「花は葉に吉野の山や夢の跡」
   「太平記四本桜の蔵王堂」
   「花は葉に吉野の山は静まれる」
  村上氏が一日も早く国政に復帰されることを願ってやまない。
  ※画像は吉水神社。

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