2007年11月24日土曜日

英彦山麓大混雑で登山断念

  昨日、久しぶりに車を飛ばして英彦山に行った。前回行ったのは平成8(1996)年11月だから、今月は丁度11年ぶりになると張り切っていた。当時なかった新道(車道)ができているので、銅の鳥居まで快適に登って行けることを想像して運転していた。しかし、新・旧道の分岐点付近から渋滞して、のろのろ運転になった。ここで約1時間かかり、やっとの思いで「しゃくなげ荘」に着いた。これではいつ銅の鳥居に到着するかわからないと思い、ここで登山を断念した。
  多分、この多くは「紅葉狩り」に来られている人たちではないかとは思うが、英彦山は、今や銅の鳥居から奉幣殿まではケーブルカーも開通して、信仰や登山者の山から観光の山への比重が大きくなっているのかも知れない。今後、休日に登山するときは、夜が明ける前に到着するような計画を立てて出かけねばならないと思った。
  英彦山の紅葉といえば、若い頃、山中の岩壁に如来の梵字が刻み込まれている「梵字岩」を登拝したとき、その前で見た紅葉の鮮やかさが今も脳裏に残っている。以後、どこで紅葉を見ても、これを超えるものはないと思っている。
  「しゃくなげ荘」にはレストラン、天然温泉があったので、温泉に浸かっていくことにした。露天風呂でゆったりした気分になったとき、ここが、すっぽりと山の神の霊気に包まれていることに気づいた。考えてみると、英彦山神宮の一の鳥居は麓の谷川沿いにあったので、そこから既に神域に入っていたのである。そうすると、渋滞でのろのろ運転をしていた間もずっと山の神の霊気をいただいていたことになる。
  やはり英彦山は、修験の山で、山全体が神の霊気に包まれているようだ。このことを改めて気づき、同時にこの山の神の恵みをいただいたことが分かった。登山は断念したものの気分爽快となり、ありがたい気持ちで帰路につくことができた。これも正見行脚だった。   

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