「銀盤のプリマドンナ」と称される村主章枝(27歳)だが、昨年フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル出場を逃すなどもあり、ここ2年間不振が続いていた。心配していたが、消えてはいなかった。
今年6月拠点をアメリカに移しニコライ・モロゾフコーチの指導を受けて、カナダで復活した。環境を変えて「勝ちたい…初めて(この思いを)強く思えるようになった」と話していた。村主章枝のファンとしては嬉しい限りである。
もちろん、11月2日KBC・TVで、GPシリーズ第2戦(カナダ)に出場した村主章枝の演技を食い入るように見た。前日のショート・プログラム2位に続き、フリーでの復活優勝にかけていたが及ばなかった。後半ルッツジャンプのトリプルフリッツが1回転になる失敗はあったものの、ほかのジャンプは完璧だったので、ジャンプで失敗を重ねていた過去に比べたら抜群の出来だった。きっと環境を変えて、もともと持っていた能力のモチベーションがあがったのだと思う。
村主章枝の「初めての國際試合ではまあまあだったかと思います」というコメントを聞いていて、私には、これからもっと練習して完全復活を遂げると言っているように聞こえた。この年齢を感じさせない頑張りが頼もしく、ますます村主章枝を応援し続けたいとの思いが強くなった。
なお、村主章枝は旋律の高低を何度も繰り返しながら最後に確信に迫っていく感じのラフマニノフの「ピアノ協奏曲第二番」をバックミュージックに使うことが多く、この曲は彼女のフイギァスケート人生そのもののようでもあり、今回も少しだけ期待していたが、今回は「映画恋びとたちのアバルトマンより」(ショート)と「秋によせて」(フリー)が選曲されていた。これもまた村主章枝らしい優雅な曲だった。
※画像は、GPシリーズ・カナダでフリーを演じる村主章枝。サンスポ掲載画像http://www.sanspo.com/sports/photos/081103/spm0811030349000-p3.htmからお借りしました。
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