2008年12月6日土曜日

宗教遍歴、そして母との絶縁10年(実母のアルバム⑦)

  実母は、若いときから宗教を渡り歩いた。知る限りでも生長の家、真光文明教団、崇教真光、金峯山修験本宗、阿含宗などがある。私は、母と一緒に、それらの宗教を回った。その過程で、私は、修験の総本山金峯山寺で得度をした。
  山岳修行等を積み重ね霊力を得たある日、母の家の土地建物を祓い神仏供養を行った。その直後、母の後夫が退院し交通事故にあった。この事故で、私が行った祓い供養を疑った母は、お祀りした神仏をすべて廃棄した。
  後夫は、交通事故にあっても身体には何の異常もなかった。これは、神仏のおかげをいただいたのだ、きっと車が身代わりになって自分の悪因縁を除去してくれたのだ、などと思えば良かったのだが、そうは考えなかった。
  特に母が一時熱烈に信心した崇教真光では、このような現象が起きることを「清浄化」として教えており、母自身が他人にそう説いていたはずだった。しかし、災難が自分に降りかかってきたとき、それを「清浄化」現象だと考えることができなかった。事態の好転を、逆に悪化と捉えてしまったことで、もはやなす術はないと悟った私は、以後、母の家と宗教的、霊的なことで直接かかわりあうことを避けた。同時に、以後、母の宗教遍歴に付き合うこともなかった。
  その後、母は、後夫の病状の再悪化と看病に明け暮れる中でESP(パワー)にのめりこんで行き、後夫の死を見届けることになった。
  私は、陰で後夫の成仏法を修し、母の寿命が10年以上延びたことを確信し、この日を境に母との交際を絶った。およそ20年前のこと。そして、この状態は、実に10年に及んだ。

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