たんぽぽを「野ざらし」と言った及川尚輔(コメス界の王子といわれている)のことを思い出した。
それは、1月31日に放映されたTV「メテューサの瞳」でのことで、その日のテーマは、目の前で椅子に腰掛けているモデル4人のなかで「豊胸手術をしたエスティシャンは誰か」であった。
人を見抜く天才回答者として出場した及川が、「自分を花にたとえると何でしょう」と問いかけたとき、1人の女性が「タンポポ」と答えた。すかさず及川は、タンポポは「野ざらしですからね」と言い、この人ではないと断言した。
さらに「あなたにとって美とは何を意味しますか」とその彼女に訊ねると、「自然」と回答した。そこで、「自然を一番愛しているという人が豊胸はしないでしょ」と重ねて断言した。
野ざらしで咲いているたんぽぽの花など自然を愛している人は、ありのままの自分を大事にする人だから、自分の体にメスを入れてまで、その容姿を変えるような豊胸手術などはしないというのである。
正解は、やはりこの彼女ではなかった。すばらしい観察力だった。
野ざらしでしっかり地面に根を張って美しい花を咲かせるタンポポを愛する人は、自然派で、ことさら自分を飾りたてたりはせずに、ありのままの自分をさらけ出す人なのである。私は、そういう人が好きだ。
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