2008年9月21日日曜日

ベリーダンス万歳!・実母の死後初めて笑う

  はっきりとは覚えていないが、学生時代の夏休みだったか、当時、実母が経営していたスナック(あるいは居酒屋だったかもしれない)を尋ねて行ったたことがあった。場所も覚えていないが、住吉だったかもしれない。考えてみると、それから年月を経て、当時のことを話しあったことはなかったので、記憶が霞の彼方に消えてしまっている。しかし、そこで実母からジルバ、マンボなどの軽快なダンスを習ったことだけは妙に覚えている。
  当時、実母はまだ30歳代後半で独身(未亡人)、肌が奇麗で人目をひくモダンガールだった。私を育てた養母が非常に厳格で威厳のある人だっただけに、見比べると実母は甚だ軽い。そんな人だったから気軽に親子でダンスを踊るなどができたのだろう。実母が再婚して以後、親子でダンスなどできなかったが、実母自身は、再婚した夫が20年前に死亡した後、数年前までダンス教室で社交ダンスを踊っていたようだ。
  実母が先月死んだ後、ある宴会で初めてベリーダンスの実演をみた。さすがに実母は、ベリーダンスのことは知らなかったと思うが、もし元気であったら年甲斐もなく踊ってみると言い出したかもしれない。
  この日、公演されたベリーダンサーは、大分・福岡を拠点に活躍されている添田直子さんと、その4人の生徒さんたち。皆さん、スタイルがよく美人揃い。とても気品のある添田直子さんとも挨拶を交わすことができて感激だった。
  ベリーとはお腹のことで、ベリーダンスはお腹と腰を中心に手足や全身を動かして踊る、アラブ諸国で発展した世界最古の踊りというが、添田直子さんは、最近、宮地嶽神社の舞台でも踊ったそうだから、神社でも踊れるような日本的な独自のダンススタイルを形成されているのだろう。
  ベリーダンスのことは、以前、NHKの趣味悠々で見たことがあったので知ってはいたが、やはり実演の迫力は違う。踊りの意味や内容はわからなくても充分に楽しめる。
  お腹を出して腰を振る様はセクシー、見ていて楽しくて、思わず舞台に駆け上がったら、ダンサーの1人が私の左手を握って頭上に上げた。会場から拍手喝采。ダンス好きだった実母の死後、久しぶりに笑った。
※画像は、ベリーダンサー添田直子さん。

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