2008年4月7日月曜日

村上元労相の実刑確定を残念に思う

  最近(3月29日毎日新聞)、「KSD汚職、最高裁が上告棄却、村上正邦元労相の実刑確定」の記事を見た。
  一日も早く村上氏(左画像)の疑惑が晴れて政界への復帰を期待していた私としては非常に残念に思った。
  私は、村上氏に対して、今でも大事にしている若いときの思い出がある。18歳から26歳まで、生長の家に入信していたことがあるが、当時、村上氏は生長の家を選挙支持母体とした参院議員玉置和郎氏の秘書をされていた。
  私は、村上氏とは生まれ郷里が同じという縁もあり、元文部大臣秘書の職を辞し帰郷するとき、議員会館玉置事務所の村上氏に退職の挨拶に行った。急な訪問であったが、村上氏は「何か餞別をあげよう」と言われ、「まだ使っていないので、これをあげよう」と言って、瑪瑙(メノウ)のネクタイピンをくれた。
  このときの村上氏の気持ちが嬉しくて、今でも大事に保存している。若いとき向こう見ずで多くの敵を作っていた私は、ちょっとした心遣いの大切さを村上氏から学んだ。結婚後、妻が「使わないのなら、指輪にするので」譲ってくれと言ったときも、思い出の品だからと言って渡さなかった。
  村上氏は、その後1980年、生長の家政治連盟や神道政治連盟を選挙支持母体にして参院議員に初当選。1983年生長の家が政治活動を停止した後は、豊明会中小企業政治連盟(KSD中小企業経営者福祉事業団)を支持母体とした。1992年宮沢改造内閣で労働大臣に入閣。しかし、2001年支持母体のKSD不正経理疑惑で議員辞職、受託収賄で逮捕された。
  村上氏が、私のことを覚えておられるとは思わないが、私は、氏の政治活動について陰ながら応援させてもらっていた。それだけに、とても悪意のある人とは思えずKSD事件に対しても無罪を信じている。

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